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昨日、龍口直太郎先生の日本語が素晴らしいということを書き連ねましたが、素敵な原作はもちろんのこと、先生が更に魅力を高めてくださった作品のいくつかを、あくまでも独断と偏見になってしまいますが、ご紹介させてくださいね。
サマセットモームの世界も割と好きです。昨日のカポーティも同じ男性ですが、比べると、モームの方がより男性的なストーリー構造だと思います。
例えば、「秘密諜報部員」という話は、 私にはどうも理解のハードルが高いものでした。
一方、「女ごころ」という30歳そこそこのうら若き未亡人の話は、割とすんなりと読み進めることができます。
いつの時代も生きるのは楽ではありませんが、でも比較的モームの世界は、ストーリーに没頭するうちに、現代でよくある、コンプライアンス的なうんぬんというのを比較的気にせずに、大らかでダイナミックな気持ちにさせる内容が多いです。
話が逸れますが、昨今は、相手を知っている知っていない、そもそもが大したことないのにも関わらず、とにかく世の中で嫌われないようにと配慮する傾向が強くなっている気がします。
丁寧に接されるがあまり、それまで気にしていなかったことを妙に意識し、例えば、「もし気に障ったらごめんなさいね」と気を遣われると、「大丈夫です、平気です」と、それまで全く気にしていなかったことをまるで本当に傷ついたかのように否定してみたり。
モームの小説は、このような過剰反応する現代社会から、しばし抜けることができる気がします。
ただ、遺体遺棄はいけませぬ。一部ネタバレです(笑)
「女ごころ」の未亡人メアリーは、若い上に元女優という美貌、そしてお金に困っていないというバックボーンも手伝い、例え死人が出たとしても、婚約者を裏切ってしまったとしても、この小説はそこまで深刻にさせないところがあります。
むしろ、大冒険を経て、ますます前途有望なそんな終わりです。ザ小説といった安心感がありますので、読書の秋の一冊にいかがでしょうか。
今って、電子書籍派の方が多いのでしょうか?私は両方OKなタイプです。
Kindleは注文してすぐにダウンロードして読むことができますし、(きっと古本になりそうですが)本を手に取り紙ベースで読み進めるのも、どちらも読書の醍醐味だと思います。
ちょっとブレイク、スリランカコーヒーでも!
もちろん原作で読むことができればベストですが、残念ながら、私にとり非現実的です。
龍口先生の翻訳マジックできっと魅力が高まったのかもしれませんし、日本語訳された外国の小説も素敵なので、ここは気楽に楽しみたいと考えております。
近い将来、人体に何かを装着し、例えば英語ペラペラの赤の他人の才能を共有することができる「かもしれない」という、ファンタジーの様な話を聞いたことがあります。
例えこの話が現実になっても、英語が得意でないままでも、本とは今まで通りに付き合っていきたいです。
学生さんの場合、試験の時だけ誰かの才能をシェアさせて欲しい、なんて思うかも知れませんけど(笑)
🐘🐘🐘
スリランカ系Youtuberの大御所、うっちゃんねるに出させていただきました。うっちゃん様ありがとうございます!
※8分の少し前あたりから登場いたします。
(108) スリランカフェスティバル 2022in鎌ケ谷♪10/29 - YouTube
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