美しい風景を皆様へ!! iPhoneにて撮影ですが、まるで絵画のような仕上がりになりました。
ここは山形県飽海郡遊佐町にある丸池(まるいけ)という湧き水のみで出来たとても珍しい池です。山形県と秋田県の県境には、別名出羽富士と呼ばれる鳥海山(ちょうかいざん)という大きな山があります。この山のふもとは湧き水の宝庫で、場所によっては飲用も可能です。ここは昔、出羽(でわ)の国と呼ばれていました。
よく見て下さい。倒木が横たわっているのが見えますが、水が透明なのでよく見え、また水温が低いので腐敗もなくずっとそのままなのだそうです。動画が貼れないことが悔やまれますが、至るところの底から、丸く水が湧き上がっていてとても神秘的です。
オランジェリー美術館にいかなくても、実際にこんなに素敵な風景が日本国内でも楽しめるという再発見に繋がったのは、皮肉なことに、唯一コロナの功績なのかも知れません。絵も素敵ですが、現地に行き実物に触れるのはまた格別です。
この丸池は「丸池様」と呼ばれ、地元では昔から大切に崇められており、少し進むと祠があります。しかしそれ以外はベンチすらもなく、ここまで手付かずだと逆に訪れる側がお邪魔させていただいているという謙虚な気持にさせられます。仮に居心地がよく、近くに売店などがあろうものならこの神秘的な風景は台無しになることでしょう。
近くには丸池に寄り添うように牛渡川(うしわたりがわ)という湧き水が流れている川もあり、ネットで検索するとまるでセットの様に紹介されています。牛渡川には梅花藻という水草が水になびいています。ちょうど開花シーズンで小さな白い花がたくさん顔をのぞかせていました。ただ、水草って結構グロテスクって思うのは私だけでしょうか??あまりにも1本1本が際立っていて・・視線をそらしたくなったのはここだけの話です。
梅花藻のお写真はこちら↓実際はもっと鮮やかなグリーンです💦正直にお伝えしますが・・ずっと見ていられるのは丸池様の方でした。
シーズンだけあり、思いの外見に来ている人が多く、中には「きれい!」を連発している方もいました。でも感じ方は人それぞれです。それに、わざわざ口に出さなければ(笑)心の中は自由ですよね!
本当にこのエリアは何にもなく、食料は手に入れられる時に確保しておいた方がよい位のところですが、これが逆に心洗われました。今日本の地方都市はどこも似ている気がします。東京や大阪のような大都市を目指さなくてもよいのではないかと、実家から車を2時間以上走らせて、初めて訪れたこの場所で強く感じたのでした。